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水処理チームのお仕事 ~詰まり解消!~

皆さまこんにちは。
「水処理・施設管理チーム」を担当している”YA”と申します。
今回は水の通りが悪くなった濾過槽のメンテナンス作業を紹介します。
 
ビーバー水槽の濾過槽は、毎日1回の逆洗作業
(濾過槽の下から水を送り濾材の砂を流動させて洗浄する方法)を
行っていますが、いくら逆洗しても循環水の通りが悪い状態が
続いていました。
このままでは水を綺麗にするための循環量を確保出来なくなる
懸念があったため、チーム内にて協議を行い、
最下部に取り付けてある集水管の目詰まりが原因であると推測し、
解消する作業を行うことにしました。

ビーバー水槽の濾過槽

まずは濾過槽の内部について簡単に説明します。
これまでにも何度か紹介させていただきましたが、
濾過槽内には水を綺麗にするための目の細い砂が上段に入っています。
この砂が下に落ちないように段々に目の粗い砂利まで重なっています。

濾過槽の中の濾材イメージ

今回の作業は、砂と砂利を全て取り出して、
一番下の砂利のさらに下にある集水管4個を取り外して、
メンテナンスを行います。


集水管単体

それでは作業を開始します。
まずは上と横の蓋を開放します。

固定ボルト取り外し

ビーバーの濾過槽は直径が60cmと大型水槽の中では一番小さく、
中に入って作業が出来ないので濾材を全部取り出すのは大変なんです。
とにかく腕の長さをフル活用して、上と横の蓋から
すべての濾材を取り出します。

濾材出し作業


取り出した濾材の一部

全ての濾材を取り出して内部を洗浄すると集水管4個が見えます。
「この集水管のためにこのような重労働を・・・」

最下部の集水管

集水管を外して見てみたら、
溝状のスリッドにビッシリ汚れが付着していました。
これだけ詰まっていたら水も流れが悪いのも納得できます。

集水管の汚れ

一つ一つ表面の汚れを洗浄して、1mmにも満たないスリッド全てに
小さめのカッター刃を通して詰まりを解消させます。
「意外と地味な作業が続きます」

スリッド詰まり解消作業


綺麗になった集水管

集水管の清掃が終わり、全てが終わったと思いきや折り返し地点でした。
ここから元に戻す作業の始まりです。

集水管を取り付けます。

取り出した濾材は大きさが混ざっているので交換します。
新品の濾材(砂から砂利まで)凡そ140Lを、大きさ毎に表面を平らにならしながら慎重に入れていきます。

濾材は意外と重いんです


蓋をして新品の濾材を洗浄(逆洗)します。

もう一度蓋を開けて種砂(水質を維持するためのバクテリアが付いた砂)を入れます。

蓋をして今度こそ終了です。
「もう詰まりませんように・・・、水が綺麗になりますように・・・」と
心で祈りました。

我々水処理チームは括りでは飼育業務となりますが、
直接生きものを扱ってはいません。
どちらかというと生きものが元気に過ごせるように水質の調整や、
飼育設備(水温調整機器・濾過槽や循環装置など)のメンテナンス、
海水などの使用量管理などと業務は多岐に渡ります。
今回含め今後も生きものとは直接関係なく思える記載が続くと思われますが温かい目で読んでいただければ幸いです。

みんなにも読んでほしいですか?

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