見出し画像

配管改造

みなさまこんにちは。
水処理チームのAです。

今回ご紹介するのは、屋外ペンギン水槽の配管工事です。
工事と言っても大掛かりなものではないので、
自分たちで行いました。

以前のブログで屋外ペンギン水槽の
次亜塩素酸ナトリウムを使った
清掃についてご紹介しましたが、
この清掃作業には一つ課題があったので、
それを解消するための改造をしました。
 
水槽内を塩素で殺藻している間、
濾過槽のバクテリアが死滅しないように
循環を停止させた状態にします。
循環を停止させると、水槽内の水の流れがなくなるため、
塩素が水槽内に均等に広がらなかったり、
中和の際に時間がかかったりしてしまいます。
そこで、これまでは水を攪拌するために
エアレーションをしていましたが、
ポンプを使った循環に比べて水がかき混ぜにくいのが課題でした。

エアレーションで水を撹拌

そもそも、循環を止めなければならないのは、
濾過槽に塩素が入るのを防ぐためなので、
循環を停止させずに、
なおかつ濾過槽に塩素が入らないようにできれば、
問題が解決できることになります。
模式図で示すと以下のようになります。
ポンプと濾過槽の手前にバイパス配管を取り付けることができれば、
濾過槽を切り離して水を循環させることができます。


図で描くとシンプルに見えますが、
実際には濾過槽の周りには配管が入り組んでいます。
まずはバイパス配管を入れられるか場所を探します。
赤で囲った場所ならバイパス配管を入れられそうです。

屋外ペンギン水槽の濾過槽まわり

場所が決まったら、実際に配管を合わせて完成イメージを膨らませます。
 

完成イメージ

完成形がイメージできたら、切断する配管の寸法を測り、
必要な材料をそろえます。

切断箇所の採寸作業
設計図と材料

新しく取りつけるバイパス配管は、ある程度組み立てておきます。
どの順番でどの場所から取り付けるかが重要なので、
何度もシミュレーションをします。

取り付けるバイパス配管

材料が準備できたら、いよいよ取付作業に入ります。
失敗できない一発勝負なので、配管を切断するときには覚悟がいります。

既存配管の切断と接着作業

無事に完成しました!

完成したバイパス配管

早速、完成したバイパス配管を使って
次亜塩素酸ナトリウムを使った
清掃作業を行ったところ、
水槽内の塩素濃度にむらが少なく、
中和もスムーズに行うことができました。
 
水処理チームでは、この他にも簡単な配管工事は
自分たちで行っています。
より安全に確実に効率よく管理できるように、
水処理設備のバージョンアップに日々取り組んでいます。



みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!