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飼育員Aのホタルにっき

こんにちは。魚類担当のAです。
今回も私はホタルの現状報告をしたいと思います。

仙台うみの杜水族館ではゲンジボタルとヘイケボタルの
飼育・繁殖を行っていますが、
今年も昨年の夏に産卵され孵化した幼虫たちの飼育を
順調とまではいきませんが継続する事ができ、
幼虫たちは蛹まで、あと一歩となる段階まで大きく成長してくれました。

仙台うみの杜水族館でのホタル飼育

4月中旬の幼虫たちの大きさですが、
ヘイケボタルは大きい個体で13mm、
またゲンジボタルは25mm程度まで成長しています。

大きく成長したゲンジボタルの幼虫たち

自然界でのゲンジボタルやヘイケボタルは成虫になるまで卵から幼虫、
そして何度かの脱皮を繰り返し(種類によって回数が違います。)
大きくなって、春先に水中から上陸し、土に潜って土繭の中で蛹となり、
羽化し成虫となって飛翔していきます。

仙台うみの杜水族館でもそれは同じであり、
春先に大きく成長した幼虫たちをうみの杜ラボの飼育ケースから、
蛹になるための蛹化槽(上陸槽)の水中に移します。
そうすると幼虫たちは薄暗くなる頃に水中から上陸し始め、
土の上を移動し気に入った場所があれば土の中に潜って行きます。
現在はヘイケボタルより一足早くゲンジボタルが、
蛹になるための蛹化槽(上陸槽)に移してあります。

ゲンジボタルの蛹化槽

ここから約一ヶ月半、小さいけど力強く成長し、
大きくなった幼虫たちを信じ、土が乾燥していないか、
水分は足りているかなどの確認をしながら、
再会できる日を楽しみに待ちます。
頑張れ幼虫たち!