ベッドメイキングはビーバーでも性格が出る?
みなさまこんにちは。
海獣ふれあいチームのMです。
今回はビーバーの「寝床」についてです。
みなさまは当館のビーバーが泳いだり、
ごはんを食べたりしているところを見たことがあるでしょうか?
多くの方が見たことがあるのは、
この写真のような野性味あふれる寝姿だと思います。
ビーバーは本来夜行性の動物のため、
日中はこのように寝ている場合が多いのです。
写真に写っているのは、幸(こう)と言います。
気持ちよさそうに寝ている幸ですが、
注目していただきたいのは…
幸の背中に敷いてあるウッドチップのようなもの。
実はこれは幸が自分でこしらえた「寝床」なのです。
ビーバーが鋭い門歯を用いて木を切り倒して、
川をせき止めるダムや自分の巣を作る事はよく知られていると思いますが、
このような細かい「木材の加工」もするのです。
自分の巣の床に敷く「床材」としては
このように細かくした木材や木・草の葉などを用います。
さて、当館では幸とマル、2頭のビーバーを飼育していますが、
実はこの2頭が作る床材は見た目がかなり違います。
幸が作ったものはウッドチップのようですが、
マルが作ったものは細長く裂かれています。
これもマル自らが歯を使って器用にこしらえたものです。
はたしてこの違いはどこから来るのでしょうか?
本人たちの性格の違い?遺伝?それとも親の教育の差?
とても興味深いです。