成長は大きくなるだけじゃない!見た目も変化する魚たち!!
みなさま、こんにちは。
魚類チームのKです。
そろそろブログの担当が自分になりそうだなぁ。
何かいいネタはないかなぁ。と水槽を見てまわっていた時の話です。
(決してサボっていたわけではないですよ!)
2階のアジアエリアにいる
ハナビラウツボをみてみると
あれ? 模様変わってない?
気になって1年前の写真と見比べてみると…
明らかに模様が水玉から幾何学模様になっている!
これだ!ネタが見つかりました!!
ということで、
今回は魚の成長に伴う模様や体色の変化について紹介します。
同じ種類の魚でも、
幼魚と成魚で模様や色、姿かたちが異なる種類がたくさんいます。
幼魚の時は、他の生きものに食べられやすいことから、
毒のある生きものに似せて擬態したり、
同じ模様だと同種同士ケンカになりやすいため、
幼魚の時は異なる模様になったりと理由はさまざまです。
現在当館で展示中している魚の中で、
これから色や模様が変わっていく魚たちを
自分の独断と偏見で紹介していきたいと思います!
年パスユーザー必見です!
まずトップバッターは、タテジマキンチャクダイの幼魚。
超有名某アニメのOPのあの魚と言えばわかる人もいるでしょうか。
タテジマキンチャクダイはオセアニアエリアの一番大きな水槽に、
1匹だけいます。
1匹しかいない理由は、2匹以上一緒に飼育すると
ケンカするため、ケンカをさせないように1匹のみ展示してます。
そして成長するとこの渦巻模様が成長とともに横じまになっていきます!
さらに体色も青ベースからガラリと変わり、
黄色ベースに変化していくので、
全く違う種類の魚になったようにみえると思います。
この子はあと1年程度で成魚の模様になると思いますので、
少しずつ変化していく姿を観察するのが楽しみですね。
ちなみに横じまと言っているのに、
”タテジマ”キンチャクダイという名前かというと
魚の模様は、頭を上にした状態で判断するのが
決まりになっているためです。
ややこしいのですが、体の横じまが、頭を上向きにすると、
縦じまになるためこの名前になりました。
次は、オセアニアエリアの小さい水槽で展示している
ハナヒゲウツボ。
若い個体で、体色が全体的に黒色です。
この子は餌をあげる時に、こちらの存在に気付くと
水面付近まで寄って来て、餌くれダンスをする可愛らしい子です。
成長すると体色が青に、さらに成長すると全身黄色になっていくそうです。
さらに、色が変化するとともに、性別も変わっていくそうで、
青色がオス、黄色に変化するとメスといわれているそうです。
どのくらいの期間で、青色や黄色になるのかは詳しくはわかっていません。気長に待ちましょう。
最後に紹介するのはイロブダイの幼魚です。
来た当初はこんな感じ。
幼魚の時は白とオレンジ色が目立つかわいらしいお魚です。
そんなイロブダイ現在の姿は、
若干色が変わりつつありますね。
派手な色から暗めの色に変化する途中です。
そんなイロブダイも成長と共に性別が変化し、
メスからオスになるそうです。
性別が変わると、さらに体色も変化してメスは暗めの茶色の体色に、
オスは明るめの青緑色になっていきます。
これからの成長が楽しみ…ですが、最大80㎝まで成長するので、
大きくなったら水槽の引っ越しを考えないといけないですね……
成長と共に模様や色が変わるお魚たちを3種類紹介しました!
また来館される際には、前に撮った写真と見比べながら
魚を見ると面白い発見があるかもしれませんね!