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ペンギン隠れ家大作戦

皆さまこんにちは。海獣ふれあいチームのMです。
とある日のうみの杜ビーチ。
流木の下に隠れているペンギンを見つけて、
嬉しくて飛びあがりました!!!

なぜ私が喜んでいたのかというと

…遡ること昨年秋。
うみの杜ビーチで暮らす
ケープペンギンたちですが、
ペアがいる個体はペアごとに
それぞれの巣を持っています。
一方まだペアの相手がいない個体は、
決まった巣を持っていないことが多く、
各々が展示場の気に入った場所で
過ごしていました。
その子たちにもっと居心地が
良い場所を作ってあげたいなと思い、
隠れ家大作戦は始まりました。

うみの杜ビーチのモデルになった
南アフリカ・ボルダーズビーチでは
ケープペンギンたちは砂地に
巣穴を掘って生活しています。
うみの杜ビーチでもそのような生態と魅力を
お客さまにお伝えしたいと考え、
実際に海岸に漂着した流木を使用した
巣にしたいと決めました。
波にもまれた流木は角がとれ丸みを帯びており、
ペンギンにとって安全安心です。
また、海岸にはたくさんの流木やごみなどが漂着する事、
それをきれいにするために活動している方々が
たくさんいる事を伝えたいという思いも
漂着した流木を使用したい理由の1つでした。

元々、展示場に流木を設置していましたが、
ペンギンたちが隠れ家を作れるほど
十分な数ではありませんでした。
そこで、近くの海で流木を採取しようと考え、
宮城郡七ヶ浜町観光協会の方々にご相談し、
11月下旬、七ヶ浜町の菖蒲田海岸に
流れ着いた流木を採取させていただきました。
快く承諾していただいたうえに、
悪天候のなかお手伝いいただき、
本当にありがとうございました。
七ヶ浜町の海岸は、
七ヶ浜町観光協会をはじめとする方々が
安心・安全な場所にするため
海岸をきれいにする活動を続けています。

早速うみの杜ビーチに運びレイアウト。
しかし、ペンギンたちの反応はというと、
登ったり近くで休んだりはしてましたが
穴を掘るまでいかず、
なかなか気に入ってくれません。
試行錯誤を続け、
流木を組みかえてみたある日、
ついにペンギンが一生懸命に
穴を掘っているところを目撃しました。
大成功です!

日々変化していく隠れ家、今後がとても楽しみです。
 
現在、砂浜コーナーには
ペンギンが掘った隠れ家だけではなく、
新たに設置した人工の巣もあり、
巣の中にいる様子や流木の下で休むペンギンも
タイミングが合えばご覧いただけます。
ぜひペンギンたちが作りあげた
隠れ家を見にいらしてください!

みんなにも読んでほしいですか?

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